検証シリーズ

外為ファネストでシステムトレード|経済指標狙いスキャルピングEAを20年検証

目次

※本記事は外為ファネストの広告を含みます。

1. はじめに

この記事では、外為ファネストにおいて自作の経済指標狙いスキャルピングEAを実際に稼働させた事例として、約20年分のバックテスト結果と1年間のフォワードテスト結果を紹介します。

外為ファネストの口座がスキャルピングに適しているのか知りたい方や、口座開設を検討している方にとって、本記事が判断材料の一助となれば幸いです。

2. 私が外為ファネストを選んだ理由

DD方式は「トレーダーの損失がFX会社の利益になる」とされる利益相反の仕組みであり、取引の不透明さが指摘されています。

一方、NDD方式はインターバンクに直結しており、DD方式のような利益相反はなく、比較的透明性が高いとされています。

また海外FX会社については、出金に関するトラブルが報告されていることや、万が一倒産した場合に資金が保全されないリスクがあるため、私は国内FX会社に限定しました。

さらにスキャルピングEAの利用も検討していたことから、無条件でスキャルピングが認められているFX会社を探していました。

以上を整理すると、私がFX会社を選ぶ際の条件は以下の通りです。

条件

①NDD方式であること

②スキャルピングが使用できること

③国内のFX会社であること

この条件に該当するFX会社を探したところ下記の通りでした。

MT4対応・NDD方式採用の国内FX会社例(スキャルピング・スプレッド・約定速度)
FX会社名 スキャルピング 米ドル/円スプレッド 約定速度
OANDA証券 条件付きで許可。詳細は
公式FAQ
を参照
変動制(例:0.8〜0.9銭
0.02秒でほとんどの注文が約定、0.05秒で完全約定
外為ファイネスト 公認(スキャルピング制限なし 変動制(例:0.2〜1.3銭 非公開

 

スキャルピングを行う場合、約定速度や取引制限の有無は口座選びの重要な要素です。

OANDA証券は比較的約定速度が速く、条件付きでスキャルピングも許可されています。

ただし条件付きのため、完全に自由な短期売買には注意が必要です。

一方、外為ファイネストはスキャルピングに制限がなく、EAや短期売買戦略を制限なく運用できるのが特徴です。

私自身、EAを制限なく稼働させたいという目的から、最終的に外為ファイネストを選択しました。

読者の方も、スキャルピング条件やリスクを理解した上で、自身の取引スタイルに合った口座を選ぶことをおすすめします。

3. 自作スキャルピングEAの紹介

3.1 EAの戦略概要

このEAは、経済指標の発表などによってボラティリティが高まり、価格が急変動する局面でのエントリーを想定して設計しています。

一般的に、経済指標発表直後はスプレッドの拡大や予測困難な値動きが発生しやすいため、多くのトレーダーは取引を控える傾向にあります。

しかしその一方で、急激な変動の後にトレンドが継続するケースもあり、その特性を活かすことで大きな値幅を狙える可能性があります。

さらに本EAは、変動後の伸びが大きいほど多くの利確を得られる仕組みとなっています。

また、経済指標発表以外の急変動にも対応できる設計です。

なお、このEAは、ロットを資金に応じて増減する手法(固定比率法)を採用しています。

項目 内容
名称 固定比率法(Fixed Fractional Method)
概要 口座残高(資金)に対して一定割合のロットで取引する手法。
特徴
  • 資金が増えればロットも増える。
  • 資金が減ればロットも減る。
  • 長期的に資金管理がしやすく、破産リスクが低い。
資金の2%を1トレードに投入 → 資金が100万円なら2万円分のロット、資金が120万円になれば2.4万円分のロット。

3.2 使用通貨ペア・時間足

項目 内容
通貨ペア ドル円
時間足 1分足

3.3 開発の経緯とこだわりポイント

20年以上にわたり安定して稼働できるEAはほとんど存在しない、というのが一般的な見方です。

EAには得意な相場と不得意な相場があり、すべての局面で機能するわけではありません。

今回のEAでは、不得意な相場ではあえてエントリーしないようにするフィルター条件を組み込んでいます。

そのため、場合によっては、1年間エントリーがゼロとなることもありますが、そのような相場では別のロジックを持つEAを組み合わせて使う方が合理的だと考えています。

この仕組みによりエントリー回数は決して多くありません。

しかし私は、取引回数の多さよりも、安定的に利益を積み重ねられることのほうが重要だと考えています。

4. 約20年間のバックテスト結果

 

 

環境 MT4を使用
ヒストリカルデータ TDS(Tick Data Suite)を使用
スプレッド スプレッド計測ツールの実測値を用いて変動設定
スリッページ FX業者に確認した値を設定
初期資金 100万円

EAの長期的な有効性を確認するため、2005年~2024年9月までの約20年間のヒストリカルデータでバックテストを実施しました。

2024年10月から2025年9月まではフォワードテストとなります。

 

バックテスト結果サマリー
プロフィットファクタ 3.41
最大ドローダウン 280,000.00 (15.19%)
勝率(%) 63.29%
最大勝トレード 377,200.00(単発の大勝トレードの影響)
最大敗トレード -53,750.00
平均勝トレード 50,620.02
平均敗トレード -25,614.48
総トレード数 79

※この結果は、過去の実績であり将来の利益を保証するものではありません

最大勝トレードが大きい点が、このEAの特徴です。

発生頻度は多くありませんが、価格変動後に大きく伸びた場合には、その値幅を活かして多くの利確を得られる仕組みになっています。

成績の良いEAは、フィルターを掛けることで必然的にエントリー回数が少なくなることが多く、そのため統計的に意味のあるサンプル数に満たない場合もあります。

トレード回数は少ないものの、秒単位でエントリーし、数分以内で利確するため、スキャルピングとして十分に成立しています。

また、上記のグラフからも分かるように、全体的に安定した右肩上がりの推移を示しています。

5. 1年間のフォワードテスト実績

1年間のフォワードテストの結果です。

1年間のため、エントリー数は多くはありません。

 

フォワードテスト結果サマリー
プロフィットファクタ 1.39
最大ドローダウン 57,900.00 (5.67%)
勝率(%) 66.67%
最大勝トレード 37,700.00
最大敗トレード -21,900.00
平均勝トレード 11,983.33
平均敗トレード -17,200.00
総トレード数 9

※この結果は、過去の実績であり将来の利益を保証するものではありません

フォワードテストでは、トレード回数が9回と少ないため、結果の妥当性を判断するのはやや難しい状況です

バックテスト+フォワードテストの結果は、以下の通りです。

※この結果は、過去の実績であり将来の利益を保証するものではありません

この結果から、全体的には良好な傾向が見られます。

経済指標発表時のエントリーした際の記録です。

開始時間 終了時間 経済指標発表 取引種別 数量 価格(エントリー) 価格(決済) 損益
2008.05.02 21:30 2008.05.02 21:42 雇用統計 buy 1.1 105.069 105.51 48510
2009.06.05 21:30 2009.06.05 21:37 雇用統計 buy 1.2 97.279 97.56 33720
2009.12.04 22:30 2009.12.04 23:23 雇用統計 buy 1.2 88.699 89.53 99720
2010.09.03 21:30 2010.09.03 21:39 雇用統計 buy 1.3 84.774 85.055 36530
2011.08.01 23:00 2011.08.01 23:05 ISM製造業 sell 1.4 76.534 76.54 -840
2013.04.01 23:00 2013.04.01 23:05 ISM製造業 sell 1.4 93.387 93.458 -9940
2013.05.16 23:00 2013.05.16 23:05 ISM非製造業 sell 1.5 102.034 102.045 -1650
2013.06.20 23:00 2013.06.20 23:05 ISM非製造業 buy 1.5 98.112 98.134 3300
2013.08.01 23:00 2013.08.01 23:05 ISM製造業 buy 1.5 99.22 99.226 900
2016.03.04 22:30 2016.03.04 22:30 雇用統計 buy 1.5 114.058 113.851 -31050
2016.05.06 21:30 2016.05.06 21:35 雇用統計 sell 1.4 106.536 106.607 -9940
2016.05.19 03:00 2016.05.19 03:05 FOMC buy 1.4 109.839 109.9 8540
2016.06.03 21:30 2016.06.06 11:55 雇用統計 sell 1.4 108.459 107.007 203242
2016.09.06 23:00 2016.09.06 23:10 ISM製造業 sell 1.6 103.005 102.609 63360
2017.03.16 03:00 2017.03.16 03:05 FOMC sell 1.6 114.304 113.869 69600
2022.06.01 23:00 2022.06.01 23:07 ISM製造業 buy 1.7 129.556 129.658 17340
2022.06.03 21:30 2022.06.03 21:37 雇用統計 buy 1.7 130.352 130.453 17170
2022.08.03 23:00 2022.08.03 23:05 ISM製造業 buy 1.8 134.006 134.025 3420
2022.09.01 23:00 2022.09.01 23:06 ISM製造業 buy 2 139.746 139.897 30200
2023.04.04 23:00 2023.04.04 23:11 ISM製造業 sell 2.4 132.271 132.031 57600
2024.06.03 23:00 2024.06.03 23:05 ISM製造業 sell 2.7 156.418 156.396 5940
2024.07.03 23:00 2024.07.03 23:05 ISM製造業 sell 2.8 161.342 161.381 -10920

経済指標発表時のトレードの成績です。

項目 数値
総利益 2,738,392.28円
総損失 -883,400円
PF 3.10
勝率 0.64
最大勝トレード 377,200円
最大敗トレード -58,240円
エントリー数 22
経済指標の割合 0.25

このEAがトレードした88回のうち、22回は経済指標発表時の取引で、全体の約25%を占めています。

経済指標発表時に限定したPFは3.10で、88回全体のPFは3.10と同じです。

このことから、経済指標発表時にもEAが効果的に機能していることがわかります。

 

6. モンテカルロ・シミュレーションによる評価

モンテカルロ・シミュレーションによる分析もしてみました。

モンテカルロ・シミュレーションでは、例えば「未来の収益が95%の確率でこの範囲に収まる」といった分析が可能となります。

2024年10月から2025年9月まででは、フォワードテストとしてはトレード数が少ないため、2005年から2019年までをバックテスト、2020年から2025年までをフォワードテストとしました。

図の説明をすると、

青色の線(番号91まで):バックテスト結果
青色の線(番号91以降):フォワードテスト結果
赤色の点線:「未来の利益が95%の確率で収まる範囲」を示す

フォワードテスト期間の青線が赤点線内に収まっていれば、ルールの再現性・安定性が高いと判断できます。

この結果からフォワードテスト期間の青線が赤点線内に収まっているため、ルールの再現性・安定性が高いと判断できます。

なお、91番以降、平均線(赤線)よりも上側に上昇しているのは、このEAが固定比率法を採用しており、資金が増えるに従い、ロット数が増えるためです。

7. EA自己評価

このEAは、これまでの分析結果から安定的に運用できる可能性が高いと考えられます。

7.1 バックテストの評価

バックテストでは、プロフィットファクタ3.41、勝率63.29%と、長期的に右肩上がりの推移が確認でき、最大勝トレードが大きい点が特徴です。

価格変動後に伸びた値幅を活かした利確の仕組みも有効に働いています。

7.2 フォワードテストの評価

フォワードテストでは、トレード回数が9回と少なく、統計的な信頼性には慎重になる必要があります。

そのため、短期間の結果だけでEAの有効性を判断することは難しい状況です

7.3 モンテカルロ・シミュレーションによる評価

モンテカルロ・シミュレーションでは、フォワードテスト期間の収益が95%の確率で予測範囲内に収まっており、ルールの再現性・安定性が高いことが示されています

この結果から、トレード数が少ない状況でも戦略の有効性は一定程度担保されていると考えられます

7.4 総合評価

総合的に見て、このEAはトレード回数は少ないながら、安定した利益を狙える設計となっており、過剰なエントリーを避けつつ短期売買やスキャルピングに適した運用が可能と判断します。

8. EAテスト結果から見る外為ファネストの評価

今回のEAのバックテストおよびフォワードテストの結果から判断すると、外為ファネストはスキャルピングEAの運用に十分対応可能であると言えます。

外為ファネストはスキャルピングに制限がなく、EAを制限なく稼働できる安心感が最大のメリットです。一方で、米ドル/円のスプレッドや約定速度(スリッページ)はOANDA証券に比べるとやや劣る部分もあります。しかし、今回のEAの設計のように、急変動時の値幅を狙う戦略やフィルター条件を工夫することで、スプレッドやスリッページの影響を十分にカバーすることが可能です。

したがって、EAの設計次第では、スキャルピング制限なしの環境で安定的に運用できる外為ファネストは、短期売買やスキャルピングEA運用を考えるトレーダーにとって有力な選択肢となるでしょう。

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Mister-FX|シニアITスペシャリスト・会社員トレーダー
国内大手IT企業で30年以上、統計を活用したソフトウェアプロセス改善に従事。
FXのEA(自動売買システム)開発歴5年、MQL4を用いた戦略構築やバックテストに取り組んでいます。
PDCAを軸に、失敗から学んだ改善事例とデータ分析をもとに解説。
保有資格:ISO9001審査員補/ISMS審査員補/品質管理検定2級/初級ソフトウェア品質技術者

※免責事項
本記事は、投資助言を行うものではありません。教育および一般的な情報提供を目的としたものです。公開されている資料や一般的な分析手法をもとに作成しています。FXはリスクを伴う金融商品であり、損失が発生する可能性があります。投資判断は必ずご自身の責任で行ってください。

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