目次
- 1. はじめに
- 2. PCでMT4/MT5を24時間稼働させる場合
- 3. VPSでMT4/MT5を24時間稼働させる場合
- 4. PCとVPSのランニングコスト比較表
- 5. どちらを選ぶべきか?おすすめパターン
- 6. まとめ
1. はじめに
2.PCでMT4/MT5を24時間稼働させる場合
FX自動売買やチャート分析でMT4/MT5を24時間稼働させたい場合、気になるのが電気代です。
実際に私が所有しているゲーミングPCを用いて測定したデータを紹介し、どのくらいのコストがかかるのかを具体的に解説します。
使用したPCのスペック
測定に使用したのは、ASUS ゲーミングデスクトップPC ROG Strix G13CHR です。スペックは以下の通りです。
- GPU:GeForce RTX 4060 Ti
- CPU:インテル Core i7-14700F
- メモリ:32GB
- ストレージ:SSD 1TB
- OS:Windows 11
測定に使用した機器
電力測定には、節電エコチェッカー ET30D を使用しました。
コンセントとPCの間に接続することで、消費電力(W)、使用電力量(kWh)、電気料金(円)、CO₂排出量などをリアルタイムで確認できる便利な計測器です。
家庭用電化製品の節電チェックにも広く使われています。

測定データ
消費電力 56W 積算使用時間 50時間58分 積算使用電力量 2.95kWh 積算電気料金 91.45円 1時間あたりの料金 1.70円 積算CO₂排出量 1.63kg
※モニターの電気代は含まない
この結果から、PC稼働中の消費電力はおよそ56W。測定器の計算では、1時間あたり約1.7円 の電気代となりました。
東京電力の料金単価で換算すると
東京電力・従量電灯B(第1段階 19.88円/kWh)の単価をもとに計算すると、以下のようになります。
- 0.056kWh × 19.88円 ≒ 1.1円/時間
- 24時間稼働 → 約 26円/日
- 1か月(30日)稼働 → 約 780円/月
ET30Dの表示値(1.7円/時間)との差は、設定されている電気料金単価が高めに登録されているためです。
実際の東京電力の単価で換算すると、さらに安くなることがわかります。
ゲーミングPCでも意外と低コスト
今回のPCは高性能なゲーミングモデルですが、MT4/MT5の稼働だけなら消費電力は非常に低く抑えられることが確認できました。
GPUを使う重いゲームや動画編集を行う場合は消費電力が増加しますが、トレードだけなら月1,000円未満の電気代で運用可能です。
まとめ
自宅PCでMT4/MT5を24時間稼働させても、電気代はおおむね1か月数百円〜1,000円未満に収まります。
次の章では、VPSを利用した場合の料金について示します。
3. VPSでMT4/MT5を24時間稼働させる場合
VPSとは
VPS(Virtual Private Server)は、データセンターにあるサーバーを仮想的に分割して提供するサービスです。
Windowsデスクトップ環境があらかじめ用意され、MT4/MT5を24時間安定して稼働させることができます。
お名前.comデスクトップクラウド(VPS)のプラン
VPSを提供している会社は数多くあります。
その中でも、お名前.comのVPSは低価格でありながら24時間安定稼働が可能で、MT4/MT5の運用に最適です。
お名前.comのVPSプランは下記の通りです。
| プラン | メモリ | SSD | CPU | MT4 推奨個数 | OS | 価格/月 | おすすめ |
|---|---|---|---|---|---|---|---|
| StartUp(2GB) | 2GB | 150GB | 2コア | 3個 | Windows Server 2019 | 2,640円(初月640円) | ◎オススメ |
| StartUp(3GB) | 3GB | 150GB | 2コア | 5個 | Windows Server 2019 | 3,630円(初月1130円) | |
| Standard(4GB) | 4GB | 150GB | 3コア | 8個 | Windows Server 2019 | 4,620円(初月1620円) | |
| Standard(5GB) | 5GB | 150GB | 3コア | 10個 | Windows Server 2019 | 5,610円 | |
| Premium(8GB) | 8GB | 150GB | 8コア | 20個 | Windows Server 2019 | 7,260円(初月3260円) | |
| Premium(9GB) | 9GB | 150GB | 8コア | 23個 | Windows Server 2019 | 8,250円 |
※9月22日時点のプランです
MT4を1つだけ稼働させるなら StartUp(2GB)プラン が最適です。

VPSを使うメリット
- 24時間安定稼働可能
- 外出先からスマホやPCでアクセス可能
VPSを使うデメリット
- 月額費用がかかる
- 設定に少し慣れが必要
4. PCとVPSのランニングコスト比較表
PCと「お名前.com デスクトップクラウド StartUp 2GB」との比較は次の通りです。
| 項目 | 自宅PC(ゲーミングPC) | VPS(お名前.com デスクトップクラウド StartUp 2GB) |
|---|---|---|
| スペック | 例
GPU:GeForce RTX 4060 Ti |
メモリ:2GB SSD:150GB CPU:2コア OS:Windows Server 2019 |
| MT4/MT5稼働数 | 50〜100個程度 | 1つ(推奨最大3個) |
| 消費電力 | 約56W | データセンター運用のためユーザー負担なし |
| 電気代 | 約780円/月(東京電力従量電灯B換算)
※モニターの電気代は含まない |
含まれる(VPS料金に含む) |
| 月額費用 | 0円(電気代のみ) | 2,640円/月(初月640円) ※9月22日時点のプランです |
| メリット | ・既存PCで運用可能 ・条件付きで外出先からアクセス可能※ ・電気代は低コスト |
・24時間安定稼働 ・外出先からアクセス可能 ・PCを占有せず運用可能 |
| デメリット | ・PCを常時稼働させる必要 ・停電・再起動などで停止リスク ・PCを占有する |
・月額費用はPCの電気料金よりも高い ・初期設定に慣れが必要 |
※PCがWindows 10/11のPro、Enterprise、Educationエディションであれば、リモートデスクトップ(RDP)を利用して外部からアクセス可能です。
Windows 10/11 Homeエディションでは、RDPによる接続は利用できません。
Chrome リモート デスクトップなどの代替手段もありますが、セキュリティリスクがあるため注意が必要です。
また、インターネットにRDPを直接公開するとリスクが高いため、VPN経由での接続や強力なパスワード設定などの対策を行うことが推奨されます。
5. どちらを選ぶべきか?おすすめパターン
運用スタイルによって、PCが良いのかVPSが良いのかは分かれると思います。
| 運用スタイル | 推奨環境 | 特徴・理由 |
|---|---|---|
| 安定性・外出先アクセス重視 | VPS(お名前.com デスクトップクラウド StartUp 2GB) | ・データセンター運用で停電や再起動の影響を受けない ・スマホや他のPCからもリモートで操作可能 ・MT4/MT5を少数(1〜3個)稼働させる場合に最適 |
| コスト重視 | 自宅PC | ・高性能PCならMT4/MT5を50個以上同時稼働可能 ・電気代のみで運用でき、一般的にVPS費用よりも低コスト ・自由にEAを追加したり設定を変更しやすい |
6. まとめ
MT4/MT5を24時間稼働させる際は、運用スタイルや重視するポイントによって最適な環境が変わります。
安定性や外出先からのアクセスを重視する場合は、VPS(お名前.com デスクトップクラウド)が適しています。
データセンター運用により停電や再起動の影響を受けず、スマホや別PCからもリモートで操作可能です。
MT4/MT5を少数だけ稼働させる場合に最適です。
コストを重視し、複数EAを同時に運用したい場合は、自宅PCの活用がおすすめです。
高性能PCであれば、50個以上のMT4/MT5を同時に稼働させることも可能で、電気代のみで運用できます。
自由にEAを追加したり設定を変更できる点もメリットです。
どちらの環境を選ぶかは、「安定性・利便性を優先するか」と「コスト・同時稼働数を優先するか」で決まります。
今回紹介した比較や目安を参考に、自分の運用スタイルに合った方法を選ぶと、24時間のFX自動売買も安心して効率的に行えます。
ちなみに私は、安定性・外出先アクセスを重視し、VPSにしました。


