FXを始める前に理解すること

FX裁量トレードvsシステムトレード|違い・メリットデメリットと向いている人を徹底解説

裁量トレードとシステムトレードのどちらが良いか

トレード方法には大きく分けて次の2種類があります。

    • 裁量トレード
    • システムトレード
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裁量トレードは、実際にチャートを見ながら手作業でトレードを行う方法です。一方、システムトレードは、あらかじめトレードルールをプログラミングしておき、そのプログラムを実行させて自動化するものです。

システムトレードで最も使われているプラットフォームはMT4(MetaTrader 4)です。

MT4は2005年にロシアのMetaQuotes社が開発しました。

私自身、IT企業に勤めており、以前プログラマーをしていたこともあるので、とても興味を持ちました。

定年が間近でしたが、再びプログラミングに挑戦したい気持ちが湧きました。

モノづくりは楽しいものです。

自分の作ったプログラムが期待通りに動くのは、とても面白い体験です。

さて裁量トレードとシステムトレードの一番大きな違いは、裁量トレードが基本的にパソコンの画面を監視しながら手作業でトレードするのに対し、システムトレードはルールに従い自動で売買を行う点です。

裁量トレードは根気が必要で、トレードのたびに値動きをハラハラ見守るため、精神的に非常に疲れます。

私がこれまで見た裁量トレードのルールには曖昧な部分が多く、その曖昧な部分は経験やカンに頼っていることが多いように思います。

バックテストやフォワードテストを繰り返し行い、その中でカンを養う努力が必要です。

しかし、そのカンは言語化しにくいため、判断がぶれるリスクがあります。

この不安定さが裁量トレードの難しいところだと感じています。

一方、システムトレードはトレードルールが厳密で曖昧さがありません。

機械的にトレードを行うため、判断にぶれがなく、パソコンに張り付く必要もなく精神的な負荷も少ないです。

ただし、融通が利かず臨機応変な対応は難しいという弱点もあります。

そういう意味では、経験豊富なトレーダーであれば、きめ細かいトレードができる裁量トレードの方がシステムトレードより優れているという意見もあるでしょう。

結局、どちらが良いかは人それぞれ性格や向き不向きによると思いますが、私の場合はシステムトレードの方が向いていると感じています。

 

項目 裁量トレード システムトレード
取引方法 パソコンの前でチャートを監視し、手作業で売買を行う。 あらかじめ設定したルールに基づき、自動で売買を行う。
特徴 ・相場状況を見て臨機応変に対応可能
・ルールに曖昧さがあり、経験やカンに依存
・トレード中は精神的な緊張が大きい
・ルールが厳密で判断のブレがない
・自動化で精神的負担が少ない
・臨機応変な対応は苦手
長所 ・細かい相場変化に対応できる
・経験豊富なトレーダーは有利になりやすい
・24時間監視不要
・感情に左右されず取引可能
短所 ・常に張り付く必要がある
・判断のブレや精神的疲労が大きい
・相場急変時の対応が遅れる
・ルールの変更・メンテナンスが必要
・EA(※)を開発するor選ぶスキルが必要
向いている人 相場分析や瞬時の判断が得意で、画面監視に耐えられる人。 感情を排して取引したい人、時間をかけずに運用したい人。

※EA EA(エキスパートアドバイザー)とは自動売買プログラムのこと

上記の表のシステムトレードの短所に「EAを開発するor選ぶスキルが必要」と書きましたが次の章では、「EAを開発するor選ぶ」について解説します。

EAを開発するor既存のものを選ぶ

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システムトレードは、大きく分けて、自動売買プログラム(EA)を自作する方法と販売されているような既存の自動売買プログラム(EA)を使用する方法の二通りあります。他には、FX会社が提供する自動売買プログラムもありますが、これは既存のものに含みます。
  • 自動売買プログラム(EA)を自作する方法
  • 既存の自動売買プログラム(EA)を使用する方法

EAを自作する方法ですが、メリットは、自分で作成するのでトレードルールを自分で改善できることです。

デメリットとしては、自分でプログラミングしないといけないのでプログラミングのスキルが必要となることです。

プログラミングのスキルを身につけるには相当、時間がかかります。

また、トレードルールを作ることにも、相当、時間がかかります。

私自身、使えるEAができるまでに数年かかりました。

一方、既存の自動売買プログラム(EA)を使用する方法についてですが、こちらは、入手したものを使うので、プログラミングのスキルは不要です。

すぐ使えるのがメリットとなります。

デメリットとしては、既存のEAは、基本的にトレードルールはわかりません。

そのため、改善が行えません。

また、市場に出回っている既存のEAのほとんどは、実用に耐えられないものが多いと言われています。

比較表は以下の通りです。

システムトレード:自作EA vs 既存EA
項目 自動売買プログラム(EA)を自作する方法 既存の自動売買プログラム(EA)を利用する方法
メリット 自分のルールに合わせて自由に設計・改良できる。改善が可能である プログラミング不要で導入が速い。すぐに運用を始められる
デメリット プログラミング習得とルール設計に時間がかかる トレードルールが不明なことが多く、改善が難しい。品質に差がある
必要なスキル プログラミング(MQL4/MQL5等)スキルが必要 プログラミングのスキルは不要
導入速度 遅い(学習+開発+検証に時間がかかる) 速い(購入・導入してすぐ試せる)
改善のしやすさ 自由にチューニング・改良できる。 多くはブラックボックス。改善は難しい
コスト(目安) 基本的に初期は低〜中(学習時間が主コスト)。運用中の検証コストは発生。 EA購入料にコストがかかる場合が多い。
向いている人 プログラミングが苦にならない、または学びたい人。自分で改良したい人。 すぐに運用を試したい人、プログラミングを避けたい人。
備考 初期投資は時間。完成すれば独自優位を作りやすい。 導入前にバックテスト・フォワードテストを必ず行う必要がある。

 

システムトレーダーになるための勉強方法

私の目標は、自動売買システムの開発者になり、システムトレーダーになることです。

これなら定年後もライフワークとして続けられそうです。

MT4というプラットフォームで作成する自動売買システムは、MQL4という言語でプログラミングします。

MQL4はC++と互換性があり、私は昔C言語を使っていたため、比較的すんなり入れました。

今はいろんな開発言語がありますが、どれか一つでも使ったことがある人なら、MQL4はすぐ理解できると思います。

私は専門書『FXメタトレーダープログラミング入門』で勉強しました。

この本はMT4のインストールからMQL4の基本、EA(エキスパートアドバイザー)やカスタムインジケーターの作成方法まで丁寧に解説されています。

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EA(エキスパートアドバイザー)とは自動売買プログラムのことです。
カスタムインジケーターは、自分で作った分析ツールをチャートに表示するプログラムのことです。

プログラミング未経験者でも理解しやすい内容ですが、全てを頭から読み込むには時間がかかります。

経験がない場合は数か月かかるかもしれません。

元プログラマーとしてのアドバイスですが、基本のロジックの組み方を理解したら、すべてを覚えようとしなくて大丈夫です。

分からないことはネットや生成AI(ChatGPTなど)で検索すれば解決できます。

個人的におすすめする勉強ステップは以下の通りです。

ステップ 内容
ステップ1 専門書で基本的なロジックの組み方を理解する
ステップ2 サンプルのソースコードを読み、どんなことが書かれているのか理解する
ステップ3 実際にプログラムを作成してみる
ステップ4 不明点があれば、ネットで検索する

 

裁量トレードとシステムトレードのどちらか選択するためのフローチャート

裁量トレードとシステムトレードのどちらか選択するためのフローチャートは、次の通りです。
ご参考にしてください。

相場分析やチャートを見ることが苦にならないか?
├─ はい → 瞬時の判断力や相場感に自信がありますか?
│ ├─ はい → 長時間パソコンの前で監視できますか?
│ │ ├─ はい → 【裁量トレード向き】
│ │ └─ いいえ → 裁量は可能ですが精神的負担大。自動化も検討
│ └─ いいえ → 自動売買(システムトレード)を検討

└─ いいえ → 感情を排して取引したいですか?
├─ はい → プログラミングの勉強をしても良いですか?
│ ├─ はい → 時間をかけてEAを開発する意欲がありますか?
│ │ ├─ はい → 【自作EAによるシステムトレード向き】
│ │ └─ いいえ → 既存EA利用を検討(注意:品質確認必須)
│ └─ いいえ → 【既存EAによるシステムトレード向き】
└─ いいえ → 裁量トレードかシステムトレード以外の運用方法も検討

Mister-FX|シニアITスペシャリスト・会社員トレーダー
国内大手IT企業で30年以上、統計を活用したソフトウェアプロセス改善に従事。
FXのEA(自動売買システム)開発歴5年、MQL4を用いた戦略構築やバックテストに取り組んでいます。
PDCAを軸に、失敗から学んだ改善事例とデータ分析をもとに解説。
保有資格:ISO9001審査員補/ISMS審査員補/品質管理検定2級/初級ソフトウェア品質技術者

※免責事項
本記事は、投資助言を行うものではありません。教育および一般的な情報提供を目的としたものです。公開されている資料や一般的な分析手法をもとに作成しています。FXはリスクを伴う金融商品であり、損失が発生する可能性があります。投資判断は必ずご自身の責任で行ってください。

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