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なぜMACD転換の直後はダマシが多いのか
MACDとシグナルのクロスは、もっとも代表的なトレンド転換シグナルです。
たとえば、MACDがシグナルを上抜けた瞬間、「上昇トレンドが始まった!」と考えて買いエントリーするのが一般的であると思います。
ところが、相場はそう単純ではありません。
クロスした直後というのは、まだトレンドが確定していない「過渡期」であることが多いようです。
一時的な買い戻しや投機的な動きによってMACDがクロスしても、その後すぐに反転してシグナルの下に戻るケースがあります。
これがいわゆる「ダマシ」です。
MACDでエントリー直後に損切りになるトレードを繰り返すと、勝率が安定せず資金効率も悪化します。
ロックオン手法とは? ―「待つ」ことでダマシを排除する戦略
こうした問題を解決するために私が考案したのが「ロックオン手法」です。
この手法では、MACDなどのトレンド転換シグナルを「すぐにエントリーするための合図」ではなく、「相場を観察するためのロックオン信号」として扱います。
ロックオン手法の流れは次の3ステップです。
① トレンド転換の兆候を検知(ロックオン)
まず、MACDとシグナルのクロスなど、トレンド転換の兆候を検出します。
ここで重要なのは、「まだエントリーしない」こと。
この段階ではあくまで「監視対象にロックオンする」だけです。
つまり、「今後この通貨ペアでトレンドが発生するかもしれない」とマークする段階です。
この段階でポジションを取らないことで、初期ノイズやダマシをスルーできます。
② ダマシを検知(ロックオン解除)
ロックオンした後、価格の推移やMACDの動きを一定期間観察します。
もしMACDが再びシグナルの下に潜り込むような動きを見せた場合、それは「トレンド転換が失敗した=ダマシだった」と判断し、ロックオンを解除します。
このプロセスを入れることで、「無駄な損切り」を極端に減らすことができます。
③ トレンド確定を検知(エントリー)
ロックオン状態のまま相場が安定してトレンド方向に伸びていくと、MACDのゼロライン越えや、ローソク足が一定期間同方向に進むなどの「確定的なトレンドシグナル」が現れます。
この時点で初めてエントリーを行います。
つまり、「兆候」ではなく「確定」を待つのがロックオン手法の最大の特徴です。
この段階でのエントリーは、すでに初期ノイズが除去されており、「本物のトレンド」に乗れる確率が高くなります。

ロックオン手法のメリット
- ダマシを大幅に回避できる: トレンド確定まで待つことで、フェイクシグナルによる損切りが激減します。
- トレンドの勢いに乗りやすい: エントリーがトレンド初動ではなく「第2波」になるため、より安定した方向性を持つ値動きに乗れます。
- メンタル負担が軽減される: 「飛び乗る」焦りがなくなり、落ち着いてトレード判断が可能です。
- 再現性が高い: MACD・価格推移など定量的条件で再現可能なため、EA(自動売買)にも応用できます。
ロックオン手法を使う際の注意点
ロックオン手法にも弱点があります。
待機時間を設けることで、トレンドの「最初の値幅」を取り逃がすことがある点です。
しかし、FXでは「最初の10pipsを取りにいって損するより、確実な20pipsを取る方が勝率は上がる」というのが実戦的な考え方です。
ロックオン手法は短期スキャルピングというより、安定したトレンドフォロー型の戦略として機能します。
まとめ:勝率重視のトレードに最適な手法
「ロックオン手法」は、MACDなどのトレンド転換シグナルを“すぐに飛び乗るための合図”ではなく、“相場を観察し、確定を待つためのスイッチ”として扱う発想です。
この手法を取り入れることで、ダマシを減らし、「確率の高いポイントでだけエントリーする」というプロフェッショナルな判断が可能になります。
FXで安定的な結果を出したい人にとって、ロックオン手法はまさに“待つ力”を武器にした新しいアプローチになると思います。
